個人事業主の方は、「税務調査」と聞くだけで身構えてしまうのではないでしょうか。
「個人でも税務調査が入るの?」
「いったいどのくらいの確率で税務調査に狙われるの?」
このように不安や疑問を抱えている方も多いはずです。
でも、ご安心ください。実は、個人事業主に税務調査が入る確率はそれほど高くないんです。とはいえ、絶対に大丈夫とは限りません。
しかし、税務調査のリスクを最小限に抑える方法はあります。
その方法とは、信頼できる格安の税理士に依頼することです。
税理士のサポートがあれば、税務調査の不安から解放され、事業に専念できるでしょう。
万が一、税務調査が入ったとしても、プロの助言を受けながら冷静に対応できます。
この記事では、個人事業主の税務調査の実態と、格安の税理士を見つけるコツについて詳しく解説します。
是非最後までお読みいただき、税務調査の不安を払拭してください。
個人事業主に税務調査が入る確率は0.5〜1%程度
法人と比べると個人事業主への税務調査は少ない
個人事業主に税務調査が入る確率は、全体的に見ると決して高くありません。令和3年度の国税庁のデータによると、確定申告をした個人のうち実際に税務調査を受けたのはわずか0.5%程度でした。一方で、法人の場合は同年度で1.3%程度が税務調査を受けています。つまり、個人事業主は法人と比べると税務調査を受ける確率が低いといえるでしょう。これは国税当局の人員の限界や、個人事業主の事業規模の小ささなどが理由として考えられます。とはいえ、個人事業主だからといって税務調査の対象から外れるわけではないので、日頃から適正な税務処理を心がける必要があります。
コロナ禍で一時的に減少したが今後は増加の可能性あり
ただし、近年のコロナ禍の影響で税務調査の件数自体が大きく減少しているという特殊事情があります。感染拡大防止のため、国税当局による実地調査が一時的に控えられていたのです。実際、令和2年には税務調査の件数が前年の半分程度にまで落ち込みました。しかし、経済活動の正常化に伴い、今後は税務調査の件数が以前の水準に戻っていくことが予想されます。個人事業主としては、<税務調査,個人,確率>が再び1%程度まで上昇する可能性を念頭に置いておく必要があるでしょう。
税務調査とは何か?種類と目的を解説
任意調査と強制調査の違い
税務調査には「任意調査」と「強制調査」の2種類があります。任意調査は、文字通り任意で行われる税務調査で、主に税務署の職員が行います。事前に連絡があり、台帳や領収書などの提示を求められ、ヒアリングなどを通じて申告内容の適正性を確認されます。一方、強制調査は、マルサと呼ばれる国税局査察部が裁判所の許可を得て行う税務調査です。任意調査とは異なり、事前連絡なしに調査に入られ、物品の差し押さえなども可能となります。これは脱税の疑いが強い悪質なケースに対して行われることが一般的です。
税務署が税務調査を行う目的と狙い
そもそも、税務署が税務調査を行う目的は、適正・公平な課税の実現にあります。申告内容に不正や誤りがないかを確認し、必要に応じて是正を求めるのが税務調査の役割だといえます。特に、個人事業主の場合は青色申告特別控除などの優遇措置を受けられることから、その適用要件を満たしているかどうかの確認が重要な目的の一つとなっています。また、個人事業主の中には記帳が不十分だったり、プライベートと事業の区分けが曖昧だったりするケースも少なくありません。そうした申告漏れや経費の不正計上を発見し、適正な納税を促すことも税務調査の狙いだといえるでしょう。
税務調査の対象になりやすい個人事業主の特徴
無申告や申告漏れが多い業種
税務調査の対象となる個人事業主は無作為に選ばれるのではなく、何らかの基準に基づいて選定されています。その基準の一つが、無申告や申告漏れの多い業種に属しているかどうかです。国税庁の統計によると、令和3年度に個人事業主の申告漏れ所得金額が多かった業種は、経営コンサルタント、システムエンジニア、不動産の賃貸・管理・仲介などが上位に挙がっています。こうした業種の個人事業主は、他の業種と比べて税務調査の対象になりやすい傾向があるといえます。日頃から正確な記帳と申告を心掛けることが重要でしょう。
開業3年以上で売上が伸びている
税務調査の対象となりやすいのは、開業して3年以上経過し、売上が順調に伸びている個人事業主です。これは、事業が軌道に乗り始める3年目以降は、売上の拡大に伴って申告漏れや経費の不正計上が発生しやすくなると考えられているためです。加えて、消費税の免税事業者制度の適用期限が開業から2年目までであることも、税務調査が3年目以降に入りやすい理由の一つといえます。事業の成長過程で手続きの不備が生じていないか、改めて確認しておくことをおすすめします。
売上が1,000万円前後
売上規模が1,000万円前後の個人事業主も、税務調査を受けるリスクが高まります。消費税の課税事業者となる基準が1,000万円であることから、売上を1,000万円未満に抑えるために意図的に過少申告しているのではないかと疑われやすいのです。もちろん、適正に申告している場合は問題ありませんが、毎年1,000万円ギリギリの売上で推移しているようだと、調査の対象になる可能性が高くなるでしょう。売上規模に関わらず、正しい申告を行うことが税務調査のリスク回避につながります。
経費に不審な点がある
事業とは関係のない経費を計上していたり、反対に事業に必要な経費が一切計上されていなかったりすると、経費に不審な点があるとみなされ、税務調査の対象になりやすくなります。例えば、交際費が異常に多い、売上原価が計上されていないなど、一般的な会計処理から逸脱している場合は要注意です。個人事業主の場合、経費と家計の区分けが不明確になりがちなので、帳簿上の処理をルールに沿って適切に行うよう心がけましょう。税務調査で指摘を受ける前に、自ら経費の計上方法を見直すことが大切だといえます。
現金商売を行っている業種
現金取引の多い飲食業や美容業、建設業などを営む個人事業主は、税務調査を受ける確率が高いとされています。現金の動きは帳簿上の裏付けが取りにくく、売上の一部を除外して申告することが容易だからです。このような業種の場合、日々の現金出納帳を正確に記帳し、領収書等の証憑類をしっかり保管しておくことが重要となります。税務調査の際には、帳簿と証憑類の照合作業が入念に行われるため、普段から備えておく必要があります。現金取引に不可解な点がある場合、税務調査で指摘を受けるリスクは高くなるでしょう。
顧問税理士が付いていない
顧問税理士と契約せず、自分で確定申告を行っている個人事業主は、税務調査のターゲットになりやすい傾向にあります。税理士が関与していない申告書類は、ミスや不正の可能性が高いと税務当局に判断されるためです。一方、税理士の助言を受けて作成された申告書は、内容の信頼性が高いと評価されます。個人事業主が税務調査のリスクを下げるためには、顧問税理士を付けることが効果的だといえるでしょう。税理士のサポートを受けることで、税務調査の可能性を低減し、万が一調査が入った場合にも適切に対応できる態勢を整えられます。
過去に税務調査で指摘された経歴がある
過去の税務調査で何らかの指摘を受けたことがある個人事業主は、再び調査の対象になるリスクが高まります。前回の調査結果を受けて適正な申告が行われているかどうかを確認するためです。指摘事項を改善せず、同じような申告を繰り返していると、税務当局から厳しい目で見られることになるでしょう。過去の税務調査の経験を教訓として、申告内容の見直しや税理士への相談など、再発防止に向けた取り組みが求められます。税務調査の指摘は、個人事業主の税務管理体制の甘さを示すシグナルといえるので、真摯に受け止める必要があります。
税務調査で狙われやすい経費と売上のチェックポイント
接待交際費などの支出に不自然な点がないか
税務調査では、個人事業主の経費計上の適正性がチェックされます。中でも注目されやすいのが、接待交際費などの支出です。事業との関連性が不明確な飲食代を計上していたり、支出金額が業種や売上規模から見て不自然に多かったりすると、税務調査官から指摘を受ける可能性が高くなります。接待交際費は、支出先や目的、金額などを帳簿に詳細に記録し、領収書等の証憑類と突合できるようにしておくことが大切です。曖昧な処理は避け、税務調査に説明できる状態を保つよう心がけましょう。
事業に関係ない経費の計上がないか
個人事業主の場合、事業とプライベートの区分けが不明確になりがちです。そのため、税務調査では事業に関係のない経費が計上されていないかどうかがチェックされます。例えば、家族旅行の交通費や飲食代、趣味のゴルフ用品の購入費用など、明らかに事業と関連しない支出を経費に含めていると、税務調査で問題視されるでしょう。経費計上の基準を明確に定め、帳簿上も個人的な支出と事業の支出を峻別して記録するよう注意が必要です。普段から経理処理のルールを意識し、税務調査に備えることが求められます。
売上計上漏れや架空経費の計上がないか
売上計上漏れや架空経費の計上は、税務調査で重点的にチェックされる項目の一つです。売上を一部除外して過少に申告したり、架空の経費を計上して所得を圧縮したりするのは、明らかな脱税行為にあたります。このようなことが発覚すれば、追徴課税や加算税などのペナルティを科される可能性が高くなるでしょう。日々の取引を正確に記帳し、売上や経費の証憑類を適切に保管することが税務調査への備えとなります。不正な申告は絶対に避け、適正な納税を心がける必要があります。
税務調査が入ったらどうなる?調査の流れと対応のコツ
税務署から事前通知が来る
税務調査が決定すると、まず税務署から事前通知が届きます。通常、調査の1~2週間前に連絡があり、日程や必要書類などの詳細が伝えられます。この連絡を受けたら、指定された期日までに帳簿書類を準備し、税務調査に備える必要があります。事前通知の段階から税理士に相談し、適切な対応方法を検討しておくことをおすすめします。プロのアドバイスを受けることで、税務調査に冷静に臨むことができるでしょう。なお、無予告で調査に入られるケースもありますが、それは脱税の疑いが強い場合に限られます。
当日の調査で何をチェックされるのか
税務調査当日は、税務署の担当者が事業所に訪れ、申告内容と帳簿書類の照合作業を行います。提出した書類をもとに、収入や経費の計上漏れ、不適切な経理処理などがないかを確認されます。また、事業の実態を把握するため、事務所や店舗、倉庫などの現場検査も行われることがあります。税務調査官から質問された際は、事実に基づいて誠実に回答することが大切です。曖昧な説明や不自然な言い訳は逆効果となるので、正直に対応するよう心がけましょう。調査への協力的な姿勢が、税務署との信頼関係を築くことにつながります。
指摘事項への回答と修正申告
税務調査の結果、申告内容に誤りや不備が見つかった場合は、指摘事項への回答と修正申告が求められます。指摘内容を十分に理解し、必要な資料を準備して説明する必要があります。この際、税理士と相談しながら対応することで、適切な回答ができるでしょう。修正申告が必要と判断された場合は、指定された期限までに手続きを完了させなくてはなりません。追徴課税や加算税などの追加納付が発生することもあるので、税理士の助言を受けつつ、速やかに対処することが肝要です。
個人事業主が税務調査で追徴課税されるリスクと罰則
申告漏れを指摘された場合の追徴課税
税務調査の結果、申告漏れが発覚した場合、追徴課税を受けるリスクがあります。追徴課税とは、本来納めるべき税額と実際に納めた税額との差額を納付するよう求められることです。申告漏れの規模によっては、数年分の追徴課税が課されることもあるので、個人事業主の経営に大きな影響を及ぼしかねません。追徴課税を避けるためにも、日頃から適正な申告を心がける必要があります。万が一、追徴課税を受けた場合は、税理士と相談しながら、納付方法や資金繰りなどを検討することが大切でしょう。
悪質な脱税には刑事罰が科される
税務調査で悪質な脱税行為が明らかになった場合、刑事罰が科されるリスクがあります。故意に所得を隠ぺいしたり、帳簿を改ざんしたりするなどの行為は、重大な犯罪として扱われます。脱税の規模が大きく、悪質性が高いと判断された場合は、懲役刑や罰金刑に処される可能性もあります。個人事業主にとって、刑事罰を受けることは社会的信用の失墜にもつながりかねません。脱税のリスクを冒してまで税金を逃れようとすることは、決して得策ではありません。適正な申告を行い、税務調査に堂々と対応できる経理体制を整えることが重要だといえるでしょう。
税務調査を回避するために個人事業主ができる対策
日々の取引を正確に記帳する
税務調査のリスクを回避するために、個人事業主ができる最も基本的な対策は、日々の取引を正確に記帳することです。売上や経費の計上漏れ、計算誤りなどがないよう、丁寧に帳簿をつけるよう心がけましょう。特に現金取引の記録は、後から確認しづらくなるので、都度記帳することが大切です。また、クレジットカードや振込などの取引記録は、定期的に通帳や明細書と照合し、誤りがないかをチェックします。記帳作業を習慣化し、正確な帳簿を作成することが、税務調査への備えとなるでしょう。
経費計上のルールを正しく理解する
経費計上のルールを正しく理解し、適切な処理を行うことも重要な対策の一つです。事業に関連する支出と、個人的な支出を明確に区別し、経費計上の基準を設けておくことが大切です。例えば、事務所と自宅を兼ねている場合の家賃や光熱費の按分方法、車両費の計上方法など、ルールを決めて統一的に処理します。また、経費の妥当性を判断するために、税理士に相談するのも有効でしょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な経費計上が可能となります。
領収書や契約書などの証憑を整理・保管する
税務調査では、帳簿の裏付けとなる領収書や契約書などの証憑類の提示を求められます。これらの書類を整理・保管しておくことは、税務調査への重要な備えといえます。証憑類は、取引発生後速やかにファイリングし、帳簿との対応関係がわかるように整理します。法定保存期間である7年間は、紛失や破損のないよう大切に保管しておきましょう。税務調査の際、証憑類の不備を指摘されないよう、日頃から管理体制を整えておくことが肝心です。
税理士に相談して適切な申告を行う
確定申告に不安を感じる個人事業主は、税理士に相談し、適切な申告を行うことをおすすめします。税理士は、税法に精通した専門家であり、申告内容のチェックや税務調査への対策など、様々な面でサポートしてくれます。定期的に税理士と相談する機会を設け、課税リスクの高い取引や処理方法について助言を受けることで、税務調査での指摘を未然に防ぐことができるでしょう。また、万が一税務調査が入った場合も、税理士が同席し、適切な対応をサポートしてくれます。プロの力を借りることで、税務調査のストレスを軽減できるといえます。
税務調査リスク対策に強い税理士の選び方
税務調査経験が豊富な税理士を選ぶ
税務調査のリスク対策に強い税理士を選ぶ際は、税務調査の経験が豊富であることが重要なポイントとなります。数多くの税務調査に立ち会った経験のある税理士は、調査官の視点や調査手法を熟知しているため、効果的な対策を提案してくれるでしょう。また、税務調査に精通した税理士は、調査当日の立ち回りにも長けているため、個人事業主の不安を和らげ、円滑な調査進行をサポートしてくれます。税理士に依頼する際は、過去の税務調査の実績や経験を確認し、信頼できる専門家を選ぶことが大切です。
税務調査立ち合い実績がある税理士がおすすめ
税務調査への対応力を重視するなら、税務調査への立ち合い実績がある税理士がおすすめです。立ち合い経験の豊富な税理士は、調査当日の流れや注意点を熟知しているため、個人事業主に的確なアドバイスができます。また、調査官とのコミュニケーションにも長けており、交渉力を発揮してくれるでしょう。立ち合い実績のある税理士は、税務調査のストレスを和らげ、個人事業主の権利を守るために尽力してくれる心強い存在です。税理士選びの際は、ホームページや紹介文などで立ち合い実績を確認し、経験豊富な専門家を選ぶとよいでしょう。
個人事業主の税務調査対策のまとめ
個人事業主にとって、税務調査は大きな不安要素ですが、実際に<税務調査,個人,確率>が高いわけではありません。とはいえ、ゼロではないので、日頃から適切な対策を講じておくことが大切です。
具体的には、記帳を正確に行い、証憑書類を整理して保管しておくことが重要です。こうした地道な努力が、いざ税務調査が入った時の備えになります。
また、税理士に相談して適切な申告を行うのも効果的な対策です。格安で信頼できる税理士を見つけ、定期的に相談することで、税務調査のリスクを大幅に下げられるでしょう。
税務調査は個人事業主にとって脅威ですが、正しい知識と対策があれば、怖がる必要はありません。ぜひこの記事を参考に、税務調査に備えていただければと思います。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 個人事業主の税務調査の確率 | 0.5〜1%程度と高くない |
| 税務調査のリスクが高い個人事業主 | 無申告・申告漏れが多い業種、売上1,000万円前後、経費に不審点がある等 |
| 個人事業主の税務調査対策 | 日々の記帳を正確に、経費計上ルールの理解、証憑書類の整理・保管、税理士への相談 |
| 税務調査対策に強い税理士の選び方 | 税務調査経験が豊富、立ち合い実績がある、格安料金で依頼できる等 |